田中角栄 相手の心をつかむ「人たらし」金銭哲学

著者 :
  • 双葉社 (2016年3月19日発売)
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感想 : 5
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先日都知事を辞職した舛添要一を思い出してしまうが、田中角栄はそうしたセコさと対極にいる人物のようだ。とにかく金で人心を掌握する技術は天晴れとしか言いようがない。決して恩を着せずに、それでいて相手を思いやりながら金を渡す。いったいどこからそんなにたくさんの金が湧いてきたのかわからないが、一つ一つのエピソードが仰天で圧倒される。「結婚式は招待状がなければ行けないが、葬式は見つけたらすぐ行け」というくらい葬儀を大事にしていたという。ただ単に金を出すだけでなく、他人への心配りがとにかくすごい。ダーティなイメージしかなかったが、田中角栄の人間臭さがよくわかった。あまりにも良い話しか出てこないのが気にはなったけど。

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感想投稿日 : 2016年7月7日
読了日 : 2016年7月7日
本棚登録日 : 2016年7月7日

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