身体のいいなり

著者 :
  • 朝日新聞出版 (2010年12月17日発売)
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感想 : 71

すごく変わった本。
まあ「世界屠畜紀行」(持っている)の人だしなぁ。

表面的には乳がんの闘病記なんだが、
アトピーや腰痛から解放されて、現時点では絶好調。

化粧も出来るし、コンプレックスのひどかったO脚も直る。
安眠できるし、体力もついた。
ヨガの効果も大きいみたい

前半ではフリーランスの収入の不安定さ
配偶者との関係、体調の悪さ
「癌という致死性の病名を、この膠着状態を断ち切るものとして歓迎したのだった」(47)なんて文章もある。

高額療養費制度の事を聞き、気持ちが軽くなる
セカンドオピニオンは保険が利かない
金額は時間制なのに一般論を長々と聞かされる

乳房再建では医師と衝突
保険適用、シリコンは実費

出来たときには高さが違う
※マッサージするうちに落ち着く
「もとの胸よりおおきくなったんだからいいだろう」と言われマジギレ。

巨乳のYさん
漫画編集者のTさん
それぞれのがん。

私事だが、胆のう炎で開腹手術をしてからほぼ半年がたった。
傷跡プールデビューはしたのだが、いまだに
手術痕はちょっと正視しづらいものがある。
男性でもこれだ。

19 腰痛もち=カメラマン、足湯がいい
48 MRI、きつい、うるさい←そのとおり。私もやった。耳栓なし
52 「魁クロマティ高校」が安眠に利く

66 巨乳の人は「しこり」が見つけにくいので、発見が遅れる?
93 女が集まるお稽古事の雰囲気
133 乳首までゼンテキする例も
146 乳房再建、巨乳の知人は「やりなさい」貧乳派は「うらやましい」

157 乳首再建、皮膚を折り畳んでつくり、刺青で色。そけいぶの皮膚を移植する方法もある
179 東京事変の「落日」

目次
1 持病の歴史
・腰は痛いものなのだ―腰痛
・痒の苦しみ―アトピー性皮膚炎 ほか)

2 そして、癌ができた
・貧すれば病みつき、病みつけば貧する
・とにかく慣れろ、慣れるしかない入院手術生活 ほか)

3 ようこそ副作用
・不快が一杯!痒くて痛くて暑くてうるさい
・絶不調、ほどけるように眠りたい ほか)

4 乳腺全摘出、そして乳房再建
・ホルモン療法ギブアップ宣言
・煮えろ!!ゼンテキ決定前夜祭 ほか)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 病気
感想投稿日 : 2011年10月9日
読了日 : 2011年10月9日
本棚登録日 : 2011年10月9日

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