生物学、生命科学ではなく、生命誌。
遺伝子ではなくゲノムという視点から、個々の個性ある生命とともに、生命誕生からの現在に至る生物の共通性を、生物学だけではなく関連する学問や環境、文化までを含めた生きていることそのものから探るという主旨。
具体的な手法はあくまでも既知の遺伝子科学を用いながらも、その結果を単なる遺伝子の働きとみなすのではなく、過去からの生物を含めてそのことの持つ意味、その生命活動自体を把握していこうとする取り組み。
生物は遺伝子の乗り物などでは決してなく、ゲノムはまさに生命誕生から今に至るまでの生き抜くための情報を延々と伝えるために、散々使いまわしてきた冗長で非効率的だが結果として自由度のある、生命にとっての大事なバトンのようなイメージとして感じられた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
自然科学
- 感想投稿日 : 2019年11月25日
- 読了日 : 2015年11月16日
- 本棚登録日 : 2019年11月20日
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