呉・三国志 長江燃ゆ 10 興亡の巻 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2003年12月16日発売)
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本棚登録 : 55
感想 : 3
4

新規購入ではなく、積読状態だったのもの。
購入詳細不明。
2013/8/5〜8/8

10巻にわたる大長編もいよいよ最後。吉川版ではほとんど語られない五丈原以降の三国を描く。こうして後世から神の視点で見ると、三国志の時代は人材が綺羅星の如くいたんだなあということ。権力を握れば握るほど、それを守ろうという欲のせいか、公より私を優先してしまい、結局はその座を失ってしまう。人間は歴史に学んでいるようで学べていないんだよなぁ。そう考えると、徳川家康は偉大だったんだ。
これで文庫化された伴野作品はすべて読んだことになる。癖のある文章だが、独特の世界が有り、好きな作家であった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代・歴史
感想投稿日 : 2007年1月26日
読了日 : 2013年8月8日
本棚登録日 : 2007年1月26日

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