紫電改の六機 新装版: 若き撃墜王と列機の生涯 (光人社ノンフィクション文庫 283)

著者 :
  • 潮書房光人新社 (2004年9月1日発売)
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感想 : 9
5

第三四三海軍航空隊、戦争末期に登場した「紫電改」の話。
搭乗していた若者(みんな本当に若い。最年長で29歳とか…)が
どんな背景でどんな人でどんな風に生きていたかというのを
リアルに描いてある作品。
私的にまず紫電改って名前が良い。
当時の戦艦もそうだけど戦闘機の名前も非常にしゃれてる
いやー和名っていいなぁとつくづく思いながら…
そんな紫電改、あと2週間で戦争が終わるというときに出陣。
帰還しない6人。
個人的にはその中の1人武藤金義さんがすげぇなぁ~と思った
まぁみんなそれぞれすごいんだけど。
「空の宮本武蔵」っていう異名だけは聞いたことがあるけど
ちゃんと調べたことはなくて、これを機に初めてちゃんとわかったような感じがした。
ああ撃墜王って本当にいたのな…と感心
そして全部が全部悲しい。
正直、悲しい本が苦手な人はつらいかもしれん。
未帰還の6人は今現在も分からないまま時が過ぎ、昭和53年11月
愛媛県の海底から1機、引き揚げられたそうな。
ただ誰が乗っていたのかとか詳細は不明…
今年か来年、どこかで実際引き揚げられた紫電改をこの目で見たい!!
それしか今は思わない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2018
感想投稿日 : 2018年8月30日
読了日 : 2018年8月29日
本棚登録日 : 2018年8月29日

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