サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福

  • 河出書房新社 (2016年9月8日発売)
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本棚登録 : 15229
感想 : 921
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上巻も,知的好奇心を刺激される面白さでした。

本書の主要なテーマではないのですが,実は,一番印象に残ったのは,人類が多種多様な生物を絶滅させていったというところでした。
マンモスやサーベルタイガーは有名ですが,それ以外にも,想像を絶する大きな動物が,たくさん生存していたことを初めて知り,今,それらの動物たちに会えないということを何よりも悲しく思いました。

その他,人間が小麦に家畜化されたという視点も興味深かったです。
農耕への移行のせいで,椎間板ヘルニアや関節炎等の多くの疾患がもたらされたとのことですが,もっと遡れば,人類が直立歩行をするようになったために,腰痛と肩凝りに苦しむことになったということで,医学が発達したにもかかわらず,人類がこれらの疾患を克服できないのは,根本的なところに原因があるからかと納得した次第です。

一読目は流し読みになってしまったので,機会があればよりじっくり再読したいと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2019年11月3日
読了日 : 2019年11月3日
本棚登録日 : 2017年2月12日

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