<概要>
認知行動療法を児童や若者向けに適用するさいにかかれた指南書。
通常の認知行動療法同様、
・自動思考のチェック→歪みのチェック→合理的思考の適用
・考え方を変えてみる→いかにして気をそらすか
・いやな気持ちをコントロールする→ロールプレイと記録
・いつもと違う行動をしてみる→行動と感情の記録
・問題を解決する→行動する前に思考することの利点&ブレスト&メリットとデメリットの比較
といった内容であり、基本的な内容は成人とかわらない、
しかしながら、児童や若者には
・自己中心性を示す
・二分法的思考が強い
・客観的視点を持ちにくい
・自発性が弱い
・認知能力や言語的スキルが限られている
など成人と比べて様々な問題があるため、これを解決する策として
・さまざまな部分でわかりやすい比ゆ、たとえを使う
・漫画を使う
などといった工夫が随所に取られている
<感想>
児童や若者など若年者向けの認知行動療法ワークブック。
認知行動療法の内容に関しては何冊か読んでいたので、
とりたてて新しく覚えることはなかったものの
子供が相手ということもあり、さまざまな部分に工夫が見られる。
特にワークが充実しており、一般向け(成人向け)の本で理解できなかった
ことがあった場合、助けになるだろう。
<詳細な採点基準>
個人的採点(5段階で)
読みやすさ・・・・4
(読みやすい)
オリジナリティ・・5
(子供向けというものはなかなかなかっただろう)
理論的背景・・・5
(エビデンスは100%では無いが一般の書籍に比べると十分すぎる)
- 感想投稿日 : 2016年3月6日
- 読了日 : 2016年3月6日
- 本棚登録日 : 2016年3月6日
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