子どもと若者のための認知行動療法ワークブック―上手に考え、気分はスッキリ

  • 金剛出版 (2006年8月15日発売)
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感想 : 3
4

<概要>
認知行動療法を児童や若者向けに適用するさいにかかれた指南書。
通常の認知行動療法同様、
・自動思考のチェック→歪みのチェック→合理的思考の適用
・考え方を変えてみる→いかにして気をそらすか
・いやな気持ちをコントロールする→ロールプレイと記録
・いつもと違う行動をしてみる→行動と感情の記録
・問題を解決する→行動する前に思考することの利点&ブレスト&メリットとデメリットの比較

といった内容であり、基本的な内容は成人とかわらない、
しかしながら、児童や若者には
・自己中心性を示す
・二分法的思考が強い
・客観的視点を持ちにくい
・自発性が弱い
・認知能力や言語的スキルが限られている
など成人と比べて様々な問題があるため、これを解決する策として
・さまざまな部分でわかりやすい比ゆ、たとえを使う
・漫画を使う
などといった工夫が随所に取られている

<感想>
児童や若者など若年者向けの認知行動療法ワークブック。

認知行動療法の内容に関しては何冊か読んでいたので、
とりたてて新しく覚えることはなかったものの
子供が相手ということもあり、さまざまな部分に工夫が見られる。

特にワークが充実しており、一般向け(成人向け)の本で理解できなかった
ことがあった場合、助けになるだろう。

<詳細な採点基準>
個人的採点(5段階で)
読みやすさ・・・・4
(読みやすい)

オリジナリティ・・5
(子供向けというものはなかなかなかっただろう)

理論的背景・・・5
(エビデンスは100%では無いが一般の書籍に比べると十分すぎる)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 認知行動療法
感想投稿日 : 2016年3月6日
読了日 : 2016年3月6日
本棚登録日 : 2016年3月6日

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