アネットと秘密の指輪 お嬢様と偽りの婚約者 (角川ビーンズ文庫 52-16)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年8月31日発売)
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19世紀イギリスの領主が羊の放牧をするために小作たちを追い出す囲い込みの話が出てきた。グレンディル家ではそういうことをせずに、伝統的な農地のやり方を続けて、小作たちを守っていたのだ。しかし、時代の流れには抗しきれないだろうというのがグレンディル家の領地の家令の考えで、これからは農民たちにも教育が必要で、いろいろな職についていくべきだという。アネットも領地の子どもたちに教育が必要と思うようになっていて、グレンディル家の領地に教育のための施設を作ることになる。こういう歴史的なことが物語の背景に出てくるのが興味深い。
物語は、リチャードがユージンに呼び出されたのに続き、アネットの議会の呼び出しを受けてしまう。国王暗殺を狙った企てにアネットが加わっていたのではないかという疑いがかけられたのだ。こうなれば弁護士のユージンが当然弁護に…。はたして…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ファンタジー
感想投稿日 : 2022年2月16日
読了日 : 2022年2月16日
本棚登録日 : 2022年2月16日

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