絶対城先輩の師匠のクラウス・インフォレスト教授が登場。森に暮らしているという冗談を言う。でも、実はそれがクラウス教授の技の秘密を解く鍵だったのだ。クラウス教授が真怪の天狗のはずがないのである。天狗がもともと姿は特定されず山で音を出す妖怪とされたいう民俗学的な事実を上手く物語に取り入れている。他に、山姥、鵺、鎌鼬、わいら、しろまくれという妖怪も物語のテーマとなっている。蘊蓄がなかなか面白いよ。それにしても、湯ノ山礼音のお人好しさにはあきれるが、それがこのシリーズの肝でもあるよなあ。
読書状況:読み終わった
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ファンタジー
- 感想投稿日 : 2022年9月6日
- 読了日 : 2022年9月6日
- 本棚登録日 : 2022年9月6日
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