書物輪舞 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社 (2011年11月8日発売)
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本棚登録 : 128
感想 : 21
5

凄まじい読書量と資料探索に裏付けられた小説集。書物狩人(ル・シャスール)は依頼を受けて、国の存続を揺るがすともいわれる書物、文書を手に入れる。時には、虚実の依頼もあるが、見事にそれを見破る。知識と経験、漏れのない調査で、すべての仕事をやり切ってしまう。根本的に厳しい人間だが、天晴れな情にも事欠かない。ある意味、超人ともいえる人物なのである。
ニコライ二世の娘アナスタシアに関する旧ソ連時代の編み物の本、朝鮮動乱の仁川上陸の案が示された旧日本海軍の計画書、独裁者チャウシェスクの隠し資金のありかを記した小説の正誤表、切り裂きジャックの真相を示唆するオカルト本の黒い本ーどの話も読み終わって、はあとため息をついてしまう。実に興味深い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2021年12月13日
読了日 : 2021年12月13日
本棚登録日 : 2021年12月13日

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コメント 9件

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2021/12/14

goya626さん
このシリーズ気になってるけど、直ぐに忘却の彼方に追い遣ってしまう、、、何冊あるのかなぁ?(調べなきゃ)

goya626さんのコメント
2021/12/15

猫丸(nyancomaru)さん
結構、巻数があるようです。歴史と本が好きな人なら、はまるかもしれないシリーズです。まさか、それってホント!? 虚構だよね!? と頭がぐるぐるしますよ。

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2021/12/15

goya626さん
一応読んでみようと、あれからチェックしたら8冊も出ている!
その内の数冊文庫になっているので、近いうちに試しとして1冊目の「書物狩人」を読もうかと思ったら、、、
この巻だけカバー画の雰囲気が、、、「いや~ん」と唸ってしまいました(失礼)

お判りだと思いますが、猫の「そのうち」はアテになりません。。。

goya626さんのコメント
2021/12/15

猫丸(nyancomaru)さん
第1巻の「書物狩人」は読んでいないので、どんな表紙か楽しみです。

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2021/12/15

goya626さん
新書は、如何にも古い書物って感じで好みのデザインなのですが、、、
猫が危惧しているのは、他の文庫も「書物狩人」に揃えてしまうのではないかと。。。

goya626さんのコメント
2021/12/15

猫丸(nyancomaru)さん
ははあ、文庫の方の表紙が微妙なんですね。へんなイラストとかね。

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2021/12/15

goya626さん
単に猫の好みに合わないだけですよ。。。ヘンとか言ってませんヨ!

goya626さんのコメント
2021/12/15

猫丸(nyancomaru)さん
ほうほう。

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2021/12/15

goya626さん
にゃ!

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