凄まじい読書量と資料探索に裏付けられた小説集。書物狩人(ル・シャスール)は依頼を受けて、国の存続を揺るがすともいわれる書物、文書を手に入れる。時には、虚実の依頼もあるが、見事にそれを見破る。知識と経験、漏れのない調査で、すべての仕事をやり切ってしまう。根本的に厳しい人間だが、天晴れな情にも事欠かない。ある意味、超人ともいえる人物なのである。
ニコライ二世の娘アナスタシアに関する旧ソ連時代の編み物の本、朝鮮動乱の仁川上陸の案が示された旧日本海軍の計画書、独裁者チャウシェスクの隠し資金のありかを記した小説の正誤表、切り裂きジャックの真相を示唆するオカルト本の黒い本ーどの話も読み終わって、はあとため息をついてしまう。実に興味深い。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2021年12月13日
- 読了日 : 2021年12月13日
- 本棚登録日 : 2021年12月13日
みんなの感想をみる
コメント 9件
猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2021/12/14
goya626さんのコメント
2021/12/15
猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2021/12/15
goya626さんのコメント
2021/12/15
猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2021/12/15
goya626さんのコメント
2021/12/15
猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2021/12/15
goya626さんのコメント
2021/12/15
猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2021/12/15