幽霊伯爵の花嫁 囚われの姫君と怨嗟の夜会 (ルルル文庫)

著者 :
  • 小学館 (2012年2月24日発売)
4.08
  • (20)
  • (30)
  • (12)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 152
感想 : 19
4

「複雑怪奇な思考回路」「嘘吐きで性格が悪い美人」を自称するヒロイン。こんな破天荒な主人公って、今まで読んだことないぞ。2巻までは、訳が分からないと思っていたが、この巻ではちゃんと一本筋が通っていることが分かってきて、面白くなってきた。相手役のジェイクは自分の仕事を責任をもってやり通す、人には媚びないが根本的に優しい人物。こんな人物じゃなければ、無茶苦茶なサアラを受け止めることはできないだろう。うわべなんか見ないで、ずばっと内面を衝くジェイクも凄いかも。またまた他領地での幽霊騒動に巻き込まれるサアラとジェイク。サアラの友人のフィナは意外と普通かも。無茶苦茶な話っぽいんだが、ある意味真実を衝いていて、なんか元気を与えられるんだよなあ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ファンタジー
感想投稿日 : 2022年1月3日
読了日 : 2022年1月3日
本棚登録日 : 2022年1月3日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする