先日レビューを上げた「昆虫戯画」の種本だろう。「昆虫戯画」は雑学ぽいと言っていいが、こちらの本はさらに詳しく、同じ項目についてはたくさん例を挙げて解説している。中学生ぐらいから読めるかな。昆虫に関心のある子どもにはぜひ読ませたい本である。昆虫たちの驚くべき生態が次から次へと繰り広げられる。昆虫が生き残っていくための戦略は数限りなくあって、昆虫の多様性を実感する。特に記憶に残るのは、擬態、寄生、生態系への寄与、アリの世界の驚異の実態、媒介する病気などだろう。ミツバチやスズメバチは特殊で、ほとんどのハチは寄生によって生きているということには驚いた。0.13ミリなんていう寄生バチもいるのだ。
昆虫の生態と人間の生活を無理に結び付けて考えようとしているが、どうなんだろう。同じ生物には間違いないが、いちがいに言い切れないところがあると思う。西洋流の人間と他の生物を厳然と分ける考え方というわけではないが。
この本で昆虫に関心を持った子たちはさらに詳しい本に進んでいけばいいだろうし、いや実際に昆虫を観察するのが肝要かな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
昆虫
- 感想投稿日 : 2021年7月27日
- 読了日 : 2021年7月27日
- 本棚登録日 : 2021年7月27日
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コメント 2件
ツカチヨさんのコメント
2021/07/27
goya626さんのコメント
2021/07/28