目でみることば

  • 東京書籍 (2013年2月4日発売)
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本棚登録 : 508
感想 : 72
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阿吽の呼吸・阿漕・頭隠して尻隠さず・急がば回れなどの言葉の語源を写真で示し解説を加えた本。ほほう、へえーと思うこと必然。写真が秀逸。
「頭隠して尻隠さず」が雉のこととは知らなかった。けんもほろろというのも、雉の鳴き声からとか。
「几帳面」が神社仏閣の柱の断面の形から来ているとは。几帳面な人しか作れないから。
「くわばらくわばら」は菅原道真の領地の桑原から来ていると思っていたが、大阪の西福寺の雷井戸から来ている説も。でも、どちらも大阪だ。
「図星」も正鵠を射るも、弓矢の的の中心から。
「蓼食う虫も好き好き」の蓼をる実際に市場で見つけて買って写真を撮ったそうだ。
「玉虫色」どのようにも受け取れるあいまな表現のことだが、玉虫のいろんな色に見える金属のような光沢の羽から。
「洞ヶ峠」を決め込むというのは日和見のことだが、国道1号線にあるそうだ。
「埒が明かない」の埒とは馬場の柵だったとは!
全60語。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 写真集
感想投稿日 : 2020年9月19日
読了日 : 2020年9月19日
本棚登録日 : 2020年9月19日

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コメント 1件

nejidonさんのコメント
2020/09/19

goya626さん。
この本を読まれたのですね。
レビューを見て、目の付け所って人それぞれなんだなあと思っておりますよ。
面白いシリーズなので、もっと大勢の人に読まれてほしいです。
そして本に載って無いことまで話が広がるといいんですけどね。

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