15歳のテロリスト (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2019年3月23日発売)
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本棚登録 : 5084
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もし大切な人の命を奪った犯人が、
少年法で守られる年齢だったら。

被害者遺族には事件の真相が明らかにされない
だけでなく、加害者は少年法の下で更生のため
保護され相応の刑罰を受けることもない。

残された遺族の感情を想像すると、加害者に
対しては言葉に言い表せない憤りしかなく、
法に対しては理不尽さに胸が焼かれる。

全てを失った少年が、埋められない空洞を
抱えて数えきれないほどの深い葛藤の末に
辿り着いた答えは、隠され曖昧に濁された
真実を隅々まで明らかにするために、自らを
全てを吹き飛ばす爆弾にすることだった。

罪を犯すことに年齢は関係あるのか。
本当に救われる必要があるのは誰なのか。

主人公の狂わんばかりの心の痛みが、
息苦しいほど切実に心に刺さってきます。




読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2024年1月14日
読了日 : 2024年1月13日
本棚登録日 : 2021年10月31日

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