※
もし大切な人の命を奪った犯人が、
少年法で守られる年齢だったら。
被害者遺族には事件の真相が明らかにされない
だけでなく、加害者は少年法の下で更生のため
保護され相応の刑罰を受けることもない。
残された遺族の感情を想像すると、加害者に
対しては言葉に言い表せない憤りしかなく、
法に対しては理不尽さに胸が焼かれる。
全てを失った少年が、埋められない空洞を
抱えて数えきれないほどの深い葛藤の末に
辿り着いた答えは、隠され曖昧に濁された
真実を隅々まで明らかにするために、自らを
全てを吹き飛ばす爆弾にすることだった。
罪を犯すことに年齢は関係あるのか。
本当に救われる必要があるのは誰なのか。
主人公の狂わんばかりの心の痛みが、
息苦しいほど切実に心に刺さってきます。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2024年1月14日
- 読了日 : 2024年1月13日
- 本棚登録日 : 2021年10月31日
みんなの感想をみる