somewhere [DVD]

監督 : ソフィア・コッポラ 
出演 : スティーヴン・ドーフ  エル・ファニング  クリス・ポンティアス 
  • TCエンタテインメント
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感想 : 191
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半年後には内容を忘れてしまいそう。
冒頭は黒の高級車で同じ道を何度も何度もまわって、フェードイン、フェードアウト、4周目くらいでやっと車は止まる。
スティーブン・ドーフは映画スターで別れた奥さんとの間には美しい娘がいる。早々腕にギブス。
セレブがたむろするホテルに暮らし、毎晩美女とセックスには困らない、一方的な仕事の電話と、一方的な取材や撮影、準備をこなす。
夜、ソファに座ってタバコ+アルコール+空虚、ひとりでぼーっと過ごす夜。朝、悪い目覚め、悪い顔色。
元妻の事情により、11歳の娘と過ごす数日間。
娘と悪友と3人でゲームをしたりプールに入ったり、娘にご飯を作ってもらったりして過ごす。娘とイタリアの授賞式に出席するが、どこかひとごと。帰ってきてぐったり疲れて娘と一緒にソファで寝る。
娘をキャンプ合宿に送る途中、娘が突然泣きだす。母はいつ家に戻るのだ?父は忙しいし、私はひとりになるのかと...。
そしてまたひとりの夜。耐え切れなくなり元妻に電話する。俺には何もないと。空っぽの男だと。今来てくれるか?という懇願を元妻はバッサリ切り捨てる。
夜はあける。スパゲティを作るが下手すぎる。
ホテルを出ることを決意する。黒の高級車で、何時間も走る。行くあてがなく、どこまでも、ずっと。安住の地がどこにも見つからない。
最後に、スティーブンは車を降りる。鍵が付けられたままの高級車。スティーブンはちょっと微笑んで歩いている。周りは何もない荒野の一本道。Somewhere。
ソフィア・コッポラの映画はまえのもセリフが少なくて、日本映画のようで、暗喩的で、すっごく意味ありそうな間で、言葉ではない、漠然とした感覚を表している。
でも、正直、全くぐっとこないし、巧い!ともならない。じっくり流れを楽しむべきだったが、堪らず2倍速で観てしまった。調度良かった。
この作品はヴェネツィアで金獅子賞を取ったらしいが、一体どこが・・。銀幕の世界に関わる人達には心底ぐっとくるのだろうか。
エル・ファニングはダコタ・ファニングの妹だと知る。どこかで観たことある子だなと思ったらSuper8の女の子だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 映像
感想投稿日 : 2015年2月10日
読了日 : 2015年2月9日
本棚登録日 : 2015年2月9日

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