特捜部Q―吊された少女― (ハヤカワ・ミステリ 1901)

  • 早川書房 (2015年11月6日発売)
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感想 : 51
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ゴードンにイライラしていた人に朗報。この巻でゴードンは特捜部Qの仲間としてカールたちに認められます。

トラウマ克服カウンセラーが言っていた、フランクは人を操ることを目的に自分の催眠術の技術を盗もうとしていたということ。だとすれば、今回起きているすべての殺人事件は、アトゥ(フランク)に心酔していた者たちが起こしたことであり、アトゥがそうなるように操っていたんじゃないかと思いましたが…。しかし、アトゥ自身がカールたちのゲーブルをペンチで切り、警察と救急車を呼んだことやアルバーテの死の真相を確かめるためにビャーゲに会いに行ったことは何も知らなかったかのような行動にも思える。(逮捕を免れるための工作かも)
アトゥが懇意にしていた女が何人も姿を消していたり、しんでいることに何も気づかないほどアホではないと思うので、やっぱり、アトゥが人をあやって殺人というのがこの事件の真相かなって思います。

初期の作品ほど暴力的な殺人は起こらないので事件の規模は下がりますが、相変わらず面白い作品でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他
感想投稿日 : 2023年7月18日
読了日 : 2023年7月18日
本棚登録日 : 2023年7月18日

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