日本が明らかにトップランナーを走っている貴重な産業である電池産業。その現状を書いている本がないかと思って読みました。
著者の主張、電池の場合も以前読んだ主張と同じでした。死守すべきは「標準化とブラックボックス」。トップランナーの利を活かして標準を取り、しかしコアな技術は外に出さずにしっかりと握り、利益を確保すること。
そのために基礎研究の後の死の谷、そしてイノベーションが始まってやってくるダーウィンの海、その存在をしっかりと理解して投資を行うことが重要。
企業の強みである、コアコンピタンスをしっかりと認識して、そこへ重点投資を続けて行くことが経営者の役割でしょうか。
いずれにしろ、電池産業の歴史、概要、現状、将来、そしてビジネスの仕組みまで大変バランス良く、沢山の有益なデータを用いて解説していて、良い本でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2011年4月12日
- 読了日 : 2011年4月10日
- 本棚登録日 : 2011年4月7日
みんなの感想をみる