作者が亡くなって初めて、店頭に平積みされているのを見て読む機会に接する作品があります。
アニメのちびまる子ちゃんを除けば、さくらももこ作品は、子供の頃に少女誌りぼんで掲載されていたちびまる子ちゃん位しか読んだことがありませんでした。
なので、本作は私が初めて出会うさくらももこ作品になります。
中学生の頃、本好きの友達に【もものかんづめ】をオススメされたこともあるのですが、当時の私はホームズとルパンと少年探偵団の血湧き肉躍る冒険譚に夢中だったので、
「エッセイとかおもんないし(読んだことない)。一般人の日常の話とか面白くないに決まってるし(読んだことない)」
と一蹴したものでした。なんつークソ生意気な……。マユメ、元気にしてるかな……。
二十も半ばを過ぎてからは、好きな作家のエッセイを手始めに読むようになりましたが、割りと書店のエッセイジャンルの中では王道なさくらももこ作品は、何故か手に取る機会なく過ごしてしまいました。
今回、さくらももこ先生の訃報に接して、やっと、ようやく、本作を手に取りました。
結論 : 声だして笑った。
中学生当時に出会えなかったことを嘆くべきか、ようやく出会えたことを喜ぶべきか。
とりあえず、折を見てさくらももこ作品は買うだろうな。一気に読むんじゃなく、夕食後にまったりしてる時間とか就寝前に少しずつ読んでいくのがいい感じだな。エッセイってそうやって楽しむジャンルなんだなって最近改めて気付けて、ちょっと嬉しい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
●文芸(近代)
- 感想投稿日 : 2018年10月25日
- 読了日 : 2018年10月25日
- 本棚登録日 : 2018年10月25日
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