いやほんと南月先生流石の一冊でした…。
この分厚い一冊に胸アツでした…
イケメンでミステリアスな惣菜屋さん×訳あり子持ちサラリーマン。
姉と両親を亡くし甥の歩を距離感に戸惑いながらも一人で育てる勇一と引っ越し先近所で惣菜屋を営む陵。
前半は勇一と歩が家族になる話。最初は勇一はすごく冷静な男の子だなーと思っていたけど回想で嬉しそうにセミの抜け殻の話をするシーンや「キライにならないで」と泣いてしまうシーン。頼る大人が勇一しかいない不安定な足場で必死で良い子であろうと不安を押し込んで我慢していたんだなあと。
後半は陵のエピソードが明らかになる。実の母親を病気で亡くし愛情に飢え他人の愛情を横取りする事で本当の愛情を確かめようとしていた過去。兄の彼女はまだ…にしろ義母を寝取ったのは流石にと思ったけど、そのことを何とも思わないほど飢えていたのかなとも思いました。勇一の無垢な愛情に救われて良かったです。そして陵の人様向けの大人っぽい表情と勇一と歩に見せる子どもっぽい表情のギャップがすごく萌えました…
“形も大きさもわからない不可視な存在”である愛情、勇一は持ち前の包容力で陵も歩も幸せにしていくんだろうね。
島村さんはシングルマザーで大変な立場にも関わらず素敵なママさんであんな人がいれば陵や歩など親を亡くした子どもも幸せになれるんだろうな〜と、素敵な人でした、島村さんに幸あれ!!
そしてなんといってもくっついたあとの陵のガキっぽい可愛さ、歩と勇一をとりあう可愛いギャップはすごく可愛いかった…
カバー裏最高。
これから3人で幸せになる続編読みたいなあ〜
- 感想投稿日 : 2020年3月26日
- 読了日 : 2020年3月26日
- 本棚登録日 : 2020年3月26日
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