真贋 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2011年7月15日発売)
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本棚登録 : 959
感想 : 107
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衝撃が走った。

人を見る目というのは、たかだか30数年生きたくらいで
成熟するわけがないのだ。
人の一面だけをみて、判断するのは勘違いも甚だしい。
人をみる判断基準は、真似をしようと思う。

どんなにたくさんの人とあっても、
どんなにたくさんの本を読んでも、
完璧な人間には成り得ない。
そして、いつでも完璧な人間は人間じゃないんだ。

と。

そんな事を感じた。


「常に考え続ける」

「問題の本質はなんなのか、常に考え続ける」

そこが重要。


「本物と贋物」◆人の器の大小 の内容には、
一番の衝撃が走った。
常々感じていることが、正確な言葉で綴られていた。

日本人であること。
人間であること。

たぶん、考え続けても、正解はない。
ただ、考え続けることで、自分なりの正解が見つかるんだと思う。

死が訪れるその時まで、考え続けよう。

そんなことを感じた本。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 哲学・宗教関連
感想投稿日 : 2012年7月12日
読了日 : 2012年7月12日
本棚登録日 : 2012年6月17日

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