小説を書く仕事をしている夏目夏子さんという女性の物語です。
上京してからのお話がメインですが、母、祖母、姉と過ごした大阪での幼少時代のことも彼女の視点から描かれており、どんなことを考えながら歳を重ねてきたのかがよく分かります。
どこに住むか、誰と暮らすか、何の仕事をするか、結婚するのか、子供を産むのか、、、
生きていく上で人は、たくさんの選択をしなければなりません。
本作では、自分の子供に会いたいという気持ちを抑えられなくなった主人公が、「子供を産む」ことについて深く思案し、未婚のままひとりで子供を授かるためのある決断をします。
この決断が良かったのか悪かったのか、どんな未来に繋がるのか、現時点では誰にも分かりません。
それでも、一人の女性が人生を懸けて選んだ道が、希望あふれる明るいものであることを信じたいです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2021年8月23日
- 読了日 : 2021年8月19日
- 本棚登録日 : 2021年8月19日
みんなの感想をみる