【きっかけ】
猫町倶楽部の課題図書になっていたので(2021年5月22日(土)UG)。結局、読み切れず読書会には参加していない。
前々から名前は知っていた。スタンリーキューブリック監督作品だということも。
【感想】
シャイニングも映像が独特だったが、こちらの作品のほうがより独特でクセが凄い。
前半(アレックスが逮捕されるまで)は何か気持ち悪かった。悪趣味だなと感じた。アレックスらグループがやっている内容自体に気持ち悪さを感じたのではなく、なんか映像的に…。原色が多い、奇抜な形のモニュメントが多々、空間が狭い(閉鎖感がある)などが理由か?
後半(アレックスがルドビコ療法を経て、刑務所から出所した後)は、普通に見られた。一番面白かったところは、アレックスが出所後、以前襲った作家の家を訪ねるところ。作家にアレックスが以前自分たちを襲った人物だとバレたのは、アレックスが風呂で唄った「雨に唄えば」のせいだった。アレックスらがこの作家を襲ったときに唄っていた「雨に唄えば」がこんなところに生きてくるとは!
最後のシーンがよく分からなかった。病院でのアレックスと内務大臣の会話。結局、アレックスは政治利用された愚かな若者、ピエロに過ぎないということか? アレックスが最後に「治ったよ!」というが、これは元の悪人に戻ったということか?
分かったら、またレビューを更新しようと思う。(2021年5月23日(日))
とけい‐じかけ【時‐計仕掛(け)】clockwork
時計の働きを利用して、あらかじめ決めておいた時刻に作動させること。また、その装置。
時計じかけのオレンジ=アレックスのことを指す。見かけはまともだが実際はかなり変。ルドビコ療法を経て、一見まともになったようにみえたアレックスだが、実は根っこからは改心されていなかったということを象徴的に表している。
ナッドサット=ロシア語と英語を組み合わせた造語。訳者泣かせ。
- 感想投稿日 : 2021年5月23日
- 読了日 : 2021年5月23日
- 本棚登録日 : 2021年5月23日
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