自らが正真正銘の善人だと胸を張れる人はいない。
私も6対4の割合で悪人だ。
現代は悪への感度が鈍くなっているらしい。
犯罪などのわかりやすい悪だけが悪ではもちろんなく、
どの人間にも内在している悪、その本質を
プロテスタントの立場から聖書の言葉を引用し論じる。
「悪は人間によって行われる」という一点が、この書の力点。シンプル。
たしかに、善人・悪人という区別なく、皆が悪を行うものだとすると、人を無闇に断罪し、人に期待し絶望することもない。
私も自分が悪い行いをしがちなのだと念頭においておこう。
そして偽善から善に限りなく近づこう。
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- 感想投稿日 : 2020年6月27日
- 本棚登録日 : 2020年6月22日
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