新書621 悪の正体 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版 (2017年6月13日発売)
3.34
  • (2)
  • (15)
  • (16)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 145
感想 : 14
4

自らが正真正銘の善人だと胸を張れる人はいない。
私も6対4の割合で悪人だ。

現代は悪への感度が鈍くなっているらしい。
犯罪などのわかりやすい悪だけが悪ではもちろんなく、
どの人間にも内在している悪、その本質を
プロテスタントの立場から聖書の言葉を引用し論じる。

「悪は人間によって行われる」という一点が、この書の力点。シンプル。

たしかに、善人・悪人という区別なく、皆が悪を行うものだとすると、人を無闇に断罪し、人に期待し絶望することもない。

私も自分が悪い行いをしがちなのだと念頭においておこう。
そして偽善から善に限りなく近づこう。

読書状況:いま読んでる 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年6月27日
本棚登録日 : 2020年6月22日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする