これぞ、攻めザマァなのかな、と。
今までそういうのあまりピンと来なかったけど、
読後、あぁ・これかと膝を打ったのは初めて。
ノンケにくわえて女好き、糟糠の恋人に捨てられて
恋や愛に不信感を抱いている脚本家が、ドラマ題材の
ためにホテルマンでゲイの受けに近づく、という
嫌ったらしい始まりだけど、まー攻めは性格悪い。
初めてのゲイセックスまでやってのけたのは
経験豊富な色魔だから、でうなづける。
色々酷いことされても呑み込むし許すっていうのが
無垢すぎて飢えすぎて初めての恋人とセックスに目が
くらんでるし、孤独に戻りたくなくて目をつむる
からなんだな、と受けの造型もうまい。
ノンケがゲイの美青年に夢中になる、というともすれば
チープ、ご都合主義な流れになりがちだが、
ベテラン砂原センセ、たしかな筆力で心理の織りがこまやか。
ノンケがメロメロになってるのは読んでて楽しいし、
じらし上手言葉責めの豊富なシーンは読み応えあった。
続巻、すぐ読みたい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
和泉
- 感想投稿日 : 2017年4月3日
- 読了日 : 2017年4月3日
- 本棚登録日 : 2017年2月25日
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