蜩ノ記

著者 :
  • 祥伝社 (2011年10月26日発売)
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本棚登録 : 2356
感想 : 436

第146回直木賞受賞作。
九州のとある藩を舞台に、切腹を命じられ山奥の村に幽閉されている武士とその家族、そして彼らを監視するために派遣された若き武士の交流を描く。
藩の権力争いや、武士と農民の対立なども描かれていますが、期限が決めれていて、3年後に切腹しなければならない戸田秋谷(とだしゅうこく)とその家族の生き方が鮮烈に印象に残る作品。
家族を想い、懸命に生きる人々に涙しました。
対して己のためだけに生きる人間のなんと浅はかで醜いことか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本人作家
感想投稿日 : 2012年1月28日
読了日 : 2012年1月28日
本棚登録日 : 2012年1月28日

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