反貧困: 「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書 新赤版 1124)

著者 :
  • 岩波書店 (2008年4月22日発売)
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本棚登録 : 1878
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この本が出版されてから、かなり時間が経ってから読み終わった。

反貧困ネットワークは、依然活動しているようだが、以前のような見える形ではなくなった。貧困が解決している訳ではないだろうが、アピールがうまくなくなったのか、単にメディアが取り上げなくなっただけなのか。

著者も、一時期「時の人」となったが、最近は見かけない。これも、単に、こちらの情報感度の問題だけなのかもしれないが、これだけ、反貧困に対する知見と経験を持ち合わせている人が、表舞台に出てこないのはなぜだろう。何かあったのかもしれない。

今(2021/9現在)、メディアは自民党の総裁選一色である。申し訳程度に、野党の政策を報道する程度だ。野党もだらしがない。政権の批判ばかりが目立ち、主張する政策も「軸」が見えない、寄せ集め感がある。

著者のような人を、先頭に立てて、野党をとりまとめれば、アメリカで、サンダース旋風が巻き起こったように、日本の政界にも風が吹くのかもしれない。そんなことを感じた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年9月27日
読了日 : 2021年9月27日
本棚登録日 : 2017年11月20日

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