旅の中での出来事以上に、"なぜ旅に出たのか"が語られている部分が強烈に印象に残った
深夜特急がここまで人を魅了するのは、この本がただの紀行文ではなく、沢木耕太郎が見て感じて触れ合い思考する世界に心揺さぶられるからなのかもしれない
私にとっての紀行文のあり方、そして旅のあり方すらこの本に出会ったことで大きく変わろうとしている気がする
その土地に何がありどんなことができるか以上に、その人が降り立った世界をどのように見ているのか、その土地で人と触れ合い時を過ごす中でどんなことを思うのか、ひいては世界や社会についてどう考え感じているのか、そんなことを知ることがこんなにも面白いとは知らなかった
26歳を迎えたばかりの自分が、26歳で旅に出た沢木耕太郎が見る世界をこうして知れていることが、とてもラッキーだなと安易に嬉しいし胸が高まった
それと、巻末の高倉健さんとの対談もすごくおもしろかった
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年4月2日
- 読了日 : 2024年4月2日
- 本棚登録日 : 2024年3月29日
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