夜明け前 第1部(上) (岩波文庫 緑 24-2)

著者 :
  • 岩波書店 (2003年7月17日発売)
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感想 : 25
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歴史に名も残らない、フツーの人視点の幕末~明治のお話です。
島崎藤村の「夜明け前」って、日本近代文学の傑作ってよく言われますよね~
でも、その割りに読む人が少ないんじゃないかな・・・面白いのに。

主人公の若者「俺、学問やりてえ」
パパン(村のお偉いさん)「なん・・・だと」
こんな感じで、エキセントリックな国学者・平田篤胤にはまる主人公。
あまりに急進的な教えのため、幕府の眼が光る!やべえ!
主人公の家は体制側(幕府)なのに・・・どうするんだよこれ
でも御一新により、立場逆転。やったね主人公!
主人公「さあ、神武の世を今に復活だ!」←なんかやばいフラグ立った

どうかな?気になるでしょ?
実際のテーマは「日本人とは何か」らしいです。スケールでかい!
新しいことは、はたして良いものなのだろうか?
混迷の時代の今こそ、読むべき本ではないかな?かな?
あ、有名小説なんで、映画化もされてますね(1953年。古い!)。
この前お亡くなりになった、映画監督の新藤兼人氏が脚色。

あと、あれですね。
ブクログ検索で、「夜明け前より瑠璃色な(けよりな)」からここに来た人。
罰ゲームだ、この本読め。
真面目系少女も登場だ!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年6月3日
読了日 : -
本棚登録日 : 2012年6月3日

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