浅学な私ゆえ辰巳屋騒動など知る由もなく上方の商家のボンボンの相続争いの冒頭はクッソ詰まらない物語にしか映らなかった。
そんなことで出鼻をくじかれるものの巧みなペン捌きに徐々に引き込まれ真の面白さに気付くのは吉兵衛が投獄されるあたりからか。
吉宗、大岡越前らビッグネームの登場とともになぜこれほどの公儀世間を巻き込む大騒動になるのかのミステリー要素も加わり囚われの身の吉兵衛の一挙手一投足から目が離せなくなる。
女流が描く一世一代の男意気は痛快そのものなのだがラストはやっばり恋女房の手のひらで転がされ…まかて姐さん天晴れである
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- 感想投稿日 : 2019年9月27日
- 読了日 : 2019年9月27日
- 本棚登録日 : 2019年9月27日
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