美しくも残酷な物語だった。終始暗い内容だが、最後に少し救いがあったのは幸い。滄と茉莉の選んだ道が後の朱に繋がっているのだと思うと感慨深い。朱の存在はシビュラにとって脅威では無く待ち望んでいたのだと感じた。シビュラは悪辣な印象が拭えなかったが、今作を読んでシビュラの見方が変わった。シビュラが社会の幸福を願っているのは間違いない。それは最後のページの一行に込められている。
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- 感想投稿日 : 2023年6月17日
- 読了日 : 2023年6月5日
- 本棚登録日 : 2023年6月5日
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