民俗のふるさと (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社 (2012年3月3日発売)
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感想 : 18
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1964年(昭和39年)東京オリンピックの年に書き下ろされて1975年に改訂されたものを底本に文庫化。
日本の都会はどうやってできていったのか、都会の暮らしはどうやってなったのかということを、村ができて、そこではどんな暮らしが営まれていたか、そして村が町になっていって、と、この順ではないけれど自身が調査に入った村での聞き取りなどをもとに書かれている。

日本人の生きてきた様がとても興味深い。
大分県杵築市の納屋部落、世間的な秩序の外に立ち生き生きと暮らしていた漁師の話とか。

「賎民のムラ」での職業とムラの作られ方が分かりやすい。「生業の推移」も読みたいと思う。

国勢調査が始まったのは大正9年なのか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 380 風俗習慣・民俗学・民族学
感想投稿日 : 2018年5月27日
読了日 : 2018年5月27日
本棚登録日 : 2018年5月22日

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