蜜の島(4)<完> (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社 (2015年3月23日発売)
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本棚登録 : 61
感想 : 6
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どこかで「横溝正史かと思ったら京極夏彦だった」という内容のレビューを見たが、まさにそんな感じだった。『後巷説百物語』の「赤えいの魚」という話が好きなので、似た雰囲気のある本書はまさにどストライクな内容だった。同じ時代に生きる日本人なのに行動原理や死生観がまったく違うって相当恐ろしい。
全四巻で割と駆け足な感じがしたが、中だるみもせず丁度いい長さだったと思う。巻末の読切も面白かったし、伝奇ミステリ系でもそうじゃなくてもいいので、戦後舞台で瀬里沢が主人公っていう続編的なものを出してほしいな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年4月2日
読了日 : 2015年4月2日
本棚登録日 : 2015年4月2日

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