ブラックジャックによろしく(13) (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社 (2006年1月23日発売)
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本棚登録 : 828
感想 : 70
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以前に本で読んでいたけれどネットで無料配信されたので
大きが画面で読みなおしてみた
改めて共感するところも多く
段々面白くなるのに惹かれて13巻を読み切る

本来ならば人間のための社会や政治であるはずのものが
いつの間にか組織という手段が金融という要を押さえた上で
目的に成りすまして社会と言う組織を盾にして操る
利己的に搾取する政治にする替え
個性を持った人間同士を競争させてトコトン搾取しているうちに
矛盾の飽和状態となって自虐に追い詰めてしまう
こうした矛盾がもたらす結果が内部崩壊となって狂った社会を表面化し
根深く切り込んだ事実を暴露して見せてしまうことになる

本来の社会は福祉そのものを目的としていたものを
建前として利己という欲を持ち込んでしまった人間の愚かさが
進化することで得た知恵による矛盾だと気付き反面教師とすることで
人間はさらなる成長をしようとしているのだろう

本末転倒が反面教師となって大きな成長を促す
このパラドックスこそが時空間相対性社会出なければできない
素晴らしい発想の転換だと思う

主人公の斉藤英二郎さん
この先、出来る事なら患者の依存心を引き出してしまう救世主とならずに
自分の生き様の後ろ姿で患者の自律心をくすぐり
視野の広さを目指す人に育てて欲しいですね

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会問題
感想投稿日 : 2012年10月14日
読了日 : 2012年10月14日
本棚登録日 : 2012年10月14日

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