絶対製造工場 (平凡社ライブラリー)

  • 平凡社 (2010年8月11日発売)
3.58
  • (5)
  • (14)
  • (17)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 211
感想 : 13
3

『山椒魚戦争』は特定の人物に視点を絞ったから長篇小説として成立してるけど、この作品は多様な視点が浮遊してる感じがする(歴史の記述とも重なる?)最後やや説教臭いのもあまり好みではなかった。
ただそれをおいても、この作者一流のユーモラスな調子は他に替え難いもの。新聞や論文、また「年代記作者」としての作者など多様なスタイルを取り込んだ構造。また兄ヨゼフによる挿絵もとても洗練されている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年2月12日
読了日 : 2013年2月12日
本棚登録日 : 2013年2月12日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする