マルドゥック・スクランブルThe First Compres (ハヤカワ文庫 JA ウ 1-1)

著者 :
  • 早川書房 (2003年5月1日発売)
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本棚登録 : 2115
感想 : 248
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娼婦の少女バレットの描写がうまくて痛々しい。
もう誰にも裏切られたくないとドクターたちにもなかなか心を開かない場面なんかもいいし、後半の殺し屋たちとの対決もいい。
今まで虐げられてきた者が力を持ち、虐げる側に回ってしまう。
その力に溺れ、大事なものを見失う。
読んでるこっちもつらくなる。

それでも戦闘シーンは迫力あるし、最後のボイルドの絶望感もいい。

ただ、3部作とは言え、1巻ごとに完結させるんだろうと勝手に思っていただけに、ここまで「次巻に続く」となると残念。
まぁでも面白かったです

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2012年8月25日
読了日 : -
本棚登録日 : 2012年8月25日

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