芝村裕吏。
ある種の人間には忘れられない名前である。
まぁ、はっきり言っちゃえば、ガンパレード・マーチをやって、世界の謎掲示板にまで出張っちゃってた人たちだ。
恥ずかしながら私もそのハシクレではあったので、彼の小説だというだけで買ってみるしかない。
ところどころいかにもな芝村節。
「たかが日本を守ったところで彼女からの無限のおせっかいのお返しにはならないが、多少なりとも世話を返したい」
「おまたせしました。そしてもう、待たせません。二度と」
「良いファンタジーが良い現実と手を携えて、悪いファンタジーと悪い現実と戦いだした」
田中翼くんはどうしても速水くんにしか見えない。
ヒロインを守るため、それだけの理由で、世界を守る。
(あー、舞はヒーローで、ヒロインは速水だっけ?)
ぼんやりしているんだけど、打つ手は正しく、間違えない。
見事な厨二設定。
まぁそれが芝村裕吏。
話としてはまぁそれなりか。
タグ表示はセカイカメラがすでにやっていることだからなー。
あと、バーセイバーさんの正体とかはもう少し伏線がほしかった。
オタクの描き方が古いような気もするけど、わかりやすくするためには仕方ないのかも。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2013年10月5日
- 読了日 : 2013年9月25日
- 本棚登録日 : 2013年10月5日
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