何に対しても不満と鬱屈を感じずにいられない主人公が、愛する女性も失い、最後まで救いもえられないというかカタルシスを得られないまま終わるいつものパターンだけど、戦後沖縄という社会背景を得ることで深みと陰影を増し、不夜城以来の傑作へと昇華している。
「不夜城とは舞台が違うだけじゃん」というツッコミは聞きません。誰がなんと言おうと傑作です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2013年9月12日
- 読了日 : 2013年8月30日
- 本棚登録日 : 2013年8月30日
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