弥勒世 下 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年2月25日発売)
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本棚登録 : 121
感想 : 8

何に対しても不満と鬱屈を感じずにいられない主人公が、愛する女性も失い、最後まで救いもえられないというかカタルシスを得られないまま終わるいつものパターンだけど、戦後沖縄という社会背景を得ることで深みと陰影を増し、不夜城以来の傑作へと昇華している。
「不夜城とは舞台が違うだけじゃん」というツッコミは聞きません。誰がなんと言おうと傑作です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2013年9月12日
読了日 : 2013年8月30日
本棚登録日 : 2013年8月30日

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