全体的にシュールで不気味で、なんとも気持ち悪い雰囲気が魅力的。
以下、特に印象的な2篇のレビュー。
・異類婚姻譚
夫婦が似てくるという現象を、すごく気味悪く書いた作品。
お互いに気を使わなくていい状況で、なし崩しに2人とも堕落し、共依存に陥っていく様、客観的に見るとこんなに気持ち悪いんだな。性行為を「蛇ボール」に例える描写とか、エロくもグロくもないのに、虫唾が走る。
今、夫も私もお互い部屋が汚いことを気にしないことによって、史上最大に散らかっている我が家を見つつ、月並みだけど、夫とは他人同士であることを忘れないようにしなければ、と思う。
・〈犬たち〉
「犬」は何の象徴なんだろう、殺意…?他の人の解釈も知りたい。
冷たい上品な雰囲気で、犬たちもかわいいのに、とても不気味な短編で、すごく好き。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年1月14日
- 読了日 : 2023年1月14日
- 本棚登録日 : 2023年1月14日
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