閉ざされた夏 (講談社文庫 わ 18-1)

著者 :
  • 講談社 (1998年7月1日発売)
3.00
  • (1)
  • (5)
  • (33)
  • (3)
  • (2)
本棚登録 : 118
感想 : 15

「絶対に、か。才蔵は苦く思った。それがどんなに意味のない言葉であるか、今日俺たちは知り尽くしてしまったじゃないか」という文章が本書の内容を端的に表している。序盤のほのぼのした雰囲気が、人間関係が、事件をきっかけにすこしずつ軋んでいく。そのさまがまるで真綿で首を絞められるようで、読んでいて息苦しくなった。心にこびりつく作品。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ピックアップ
感想投稿日 : 2011年2月12日
読了日 : 2006年11月26日
本棚登録日 : 2011年2月10日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする