中井英夫による薔薇をテーマとした幻想小説のアンソロジー。とらんぷ譚の第一話、名作「火星植物園」が何度読んでも素晴らしい。精神病院の院長が語る恐ろしくも不思議な話。その結末はサキの「開いた窓」を思わせる仕掛け。独特の狂気と幻想世界は心地よい。どのジャンルにもはまらない人外の世界を味わえる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2021年5月19日
- 読了日 : 2021年5月19日
- 本棚登録日 : 2021年5月19日
みんなの感想をみる