コッパードの不思議な物語10篇の短編集。帯に人生の神秘、物語の魔法とあるが、コッパードは捉えどころのない作家で、キリスト教や村社会の影響を受けてるものの何かを伝えたいのか、ただ面白い話を書きたかったのかわからないところがある。例えば見世物小屋で虎の皮を被ってライオンと戦うことになった男が最後に見たものは…という「銀色のサーカス」、呪われた王子を蛇に変えて封じ込めたという沼の伝説を郵便局で聞いた。最後の審判の前日に封印が解かれるという。沼を通りかかると…表題作「郵便局と蛇」。どれも不思議なファンタジー。小説になんでも意味や解釈を求める現代人の悪い癖は捨てて語り部のストーリーを楽しみましょう
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- 感想投稿日 : 2020年12月24日
- 読了日 : 2020年12月24日
- 本棚登録日 : 2020年12月24日
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