炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書)

著者 :
  • 光文社 (2013年10月17日発売)
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本棚登録 : 1600
感想 : 207
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 今年、最高の一冊と問われれば、迷わずこれを選ぶ。
 私は太っていた。痩せているとよく言われるが、腹が出てしかたなかった。腹筋しても、何の効果もなかった。スポーツクラブにいっても、全然痩せなかった。
 だが、この本に書かれてある通りのことをした途端、4キロは減った……というか、ズボンが履けるようになった。ずっと、こっそりベルトを外していた。ズボンのボタンも外して、ベルトでそれをかくして仕事していた。居酒屋でもそうだった。忘れて立ち上がると、ズボンがずり落ちて、赤いパンツが丸見えになった。
 この本のおかげで、そんな情けない日日におさらばできた。どれだけ感謝しても感謝しきれない。
 穀物、炭水化物の歴史的意味、栄養学的疑問、生物学的分析、地球環境への深刻な影響、すべてがこの本にある。
 もちろん反論や、疑い、バッシングはあるだろう。著者も、それは大歓迎している。だが、この本のおかげでだいぶ助かった。それだけは揺るがない事実としてある。
 そしてこの著者の気持ちがよくわかる。
 この本は女性に向けて書いたもので、男性には格好良くなって欲しくないから読まないで、と、著者は冒頭に述べている。
 その通りだ。この本は男性には読んで欲しくない。スマートな体をした奴が増えすぎてしまう。
 エネルギーとかカロリーとかの問題も、そもそもの計算から問い直している。
 私は焼き肉を食いまくった。刺身も野菜も、腹一杯食う日日である。
 だが、まったく太らない。米やパンを食べていないからだ。
 糖質制限をして、朝起きられるようになった。これもありがたい。低血圧で物事を片付けていたが、べつに血圧は関係なかった。問題は、炭水化物の取り過ぎによる糖分の過剰摂取だったのだ。仕事中、気絶するほど眠かったこともなくなった。いつもしんどすぎてトイレで眠っていたが、もうそれもする必要はない。体のだるさがすべて消えた。睡眠時間をうまくコントロールできるようにもなった。
 とにかくいいことばかりが起こるので、この本を買いまくって、友人みなに配ろうかとも考えた。
 日本国民みなが読むべき、最高の本だと私は思っている。
「現代人が悩む多くのものは、大量の穀物と砂糖の摂取が原因だったのだ。人類が神だと思って招き入れたのは、じつは悪魔だったのである」
 この事実に気付くまで、一万二千年かかった。だが、炭水化物や糖を愛してるという時も、そろそろ終わりにしないといけないと思える。
 星7つぐらいつけたいところだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他
感想投稿日 : 2013年12月30日
読了日 : 2013年12月30日
本棚登録日 : 2013年12月30日

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コメント 3件

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2014/07/24

「米やパンを食べていないからだ。」
ちっとは口にしないと、体臭が変わるとモデルのお兄さんが言っていた。
それは兎も角、、、赤い(字を読んだだけで逆上せてしまいそう)
「高階杞一詩集」で工■ゲって書いていたから、男の子だと思っていた。。。

ハタハタさんのコメント
2014/07/24

猫丸様
た、体臭変わるんですか!?
い、いちおうお昼ご飯は炭水化物です……。
晩ご飯で、白いご飯を食べたのは、もうほとんど記憶にないくらいですね。
いすに座っていると苦しくて寝転ぶしかなかった頃がなつかしく、また、二度と戻りたくないですね。

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2014/07/24

「た、体臭変わるんですか!?」
お兄さん(ムキムキです)曰く、少し摂らないと、臭くなると(どんな風なのか、具体的には聞きませんでしたが)、、、

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