今年、最高の一冊と問われれば、迷わずこれを選ぶ。
私は太っていた。痩せているとよく言われるが、腹が出てしかたなかった。腹筋しても、何の効果もなかった。スポーツクラブにいっても、全然痩せなかった。
だが、この本に書かれてある通りのことをした途端、4キロは減った……というか、ズボンが履けるようになった。ずっと、こっそりベルトを外していた。ズボンのボタンも外して、ベルトでそれをかくして仕事していた。居酒屋でもそうだった。忘れて立ち上がると、ズボンがずり落ちて、赤いパンツが丸見えになった。
この本のおかげで、そんな情けない日日におさらばできた。どれだけ感謝しても感謝しきれない。
穀物、炭水化物の歴史的意味、栄養学的疑問、生物学的分析、地球環境への深刻な影響、すべてがこの本にある。
もちろん反論や、疑い、バッシングはあるだろう。著者も、それは大歓迎している。だが、この本のおかげでだいぶ助かった。それだけは揺るがない事実としてある。
そしてこの著者の気持ちがよくわかる。
この本は女性に向けて書いたもので、男性には格好良くなって欲しくないから読まないで、と、著者は冒頭に述べている。
その通りだ。この本は男性には読んで欲しくない。スマートな体をした奴が増えすぎてしまう。
エネルギーとかカロリーとかの問題も、そもそもの計算から問い直している。
私は焼き肉を食いまくった。刺身も野菜も、腹一杯食う日日である。
だが、まったく太らない。米やパンを食べていないからだ。
糖質制限をして、朝起きられるようになった。これもありがたい。低血圧で物事を片付けていたが、べつに血圧は関係なかった。問題は、炭水化物の取り過ぎによる糖分の過剰摂取だったのだ。仕事中、気絶するほど眠かったこともなくなった。いつもしんどすぎてトイレで眠っていたが、もうそれもする必要はない。体のだるさがすべて消えた。睡眠時間をうまくコントロールできるようにもなった。
とにかくいいことばかりが起こるので、この本を買いまくって、友人みなに配ろうかとも考えた。
日本国民みなが読むべき、最高の本だと私は思っている。
「現代人が悩む多くのものは、大量の穀物と砂糖の摂取が原因だったのだ。人類が神だと思って招き入れたのは、じつは悪魔だったのである」
この事実に気付くまで、一万二千年かかった。だが、炭水化物や糖を愛してるという時も、そろそろ終わりにしないといけないと思える。
星7つぐらいつけたいところだ。
- 感想投稿日 : 2013年12月30日
- 読了日 : 2013年12月30日
- 本棚登録日 : 2013年12月30日
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