良い戦略、悪い戦略

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2012年6月1日発売)
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良い戦略に備わっている第一の価値は、新たな強みを生み出すことである。他の組織はどこもそれを持っておらず、かつあなたが持っているとは予想もしていないだけに、その価値は圧倒的である。
良い戦略は重要な一つの結果を出すためのまとを絞った方針を示し、リソースを投入し、行動を組織する。

良い戦略は以下の3つで構成されている
1. 診断
- 状況を診断し、取り組むべき課題を見極める。良い診断は死活的に重要な問題点をよりわけ
複雑に絡み合った状況を明解にときほぐす。

2. 基本方針
- 診断で見つかった課題にどう取り組むか。大きな方向性と総合的な方針を示す。

3. 行動
- ここで行動と呼ぶのは、基本方針を実行するために設計された一貫性のある一連の行動である。
悪い戦略の特徴
1. 空疎である
- わかり切ったことを必要以上に複雑に見せかける、中身のないことを厚化粧で覆い隠している。

2. 重大な問題にと取り組まない
- 見ないふりをするか、軽度あるいは一時的にといった誤った定義をする。
問題そのものの認識が誤っていたら適切な戦略は立てることができない

3. 目標を戦略を取り違えている
- 悪い戦略の多くは、困難な問題を乗り越える道筋を示さずに単に願望や希望的観測を語っている

4. 間違った戦略目標を掲げている
戦略目標とは、戦略を実現する手段として設定されるべきもの。
これが重大な問題と無関係だったり単純に実行不能だったりすれば、間違った目標と言わざるを得ない。

この辺りがとても良かった

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感想投稿日 : 2020年2月18日
読了日 : 2020年2月19日
本棚登録日 : 2020年2月18日

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