岩井俊二監督作品らしい1コマ1コマが写真のようにきれいな作品だった。
鈴木杏と蒼井優のまだあどけなさの残る表情が良かった。
鈴木杏の花と蒼井優のアリス。
対照的な二人。
表と裏。陰と陽。
海岸で花がアリスを突き飛ばすシーンに思わずドキッとさせられた。
花の気持ちがすごくよくわかったから。
そして、私が花だったら、きっと同じことをしたいと思ったから。
アリスと宮本先輩がボートに乗ってからのくだりが切なくて、涙が出た。
アリスは宮本先輩に思い出を語るように、自分の幼少時代、
まだ母親と父親がいっしょにいた時代を思い返していたのかもれない。
いままでのふたりは決して描かれていない。
しかし、ふたりの気持ちがぐっと迫ってくるような感じがした。
ラストにかけて。
宮本先輩はアリスのことが好きで、アリスのもとにいってしまうんだろう、と
内心がっかりしていたが、予想外の展開に驚いた。
しかし、なぜアリスではなく花なのか?
散々生理的に無理とかいったくせに、という気持ちになった。
そこをもう少し描いてくれたら、よかったのになあ、と思った。
鈴木杏の泣き顔の不細工加減がよかった。
オーディションでアリスがバレエを踊るシーンはすごくよかった。
きれい。
出演者がいちいち豪華である。
宮本先輩役の男の子があんまりかっこよくなくて、ぼーっとした感じなのも、逆によかった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
邦画
- 感想投稿日 : 2011年10月25日
- 読了日 : 2011年10月25日
- 本棚登録日 : 2011年10月25日
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