台湾人青年の1970~80年代における青春記とちょっとしたミステリーを交えた小説。
当時の台湾と中国の関係も綿密に描かれている。
読む前は、台湾建国時を記した一代サーガの小説家と思っていたが、実際は主人公葉秋生の半生記だった。
敬愛する祖父を殺した犯人を捜し求めることや、真剣に愛した幼馴染との理不尽な別れ、悪友とのスリリングな事件等、様々なことがおこるのだが一貫して秋生は冷めている印象を受けた。
文章は読みやすく、ぐいぐい読める。祖父を殺した犯人がわかり始めるあたりから、ちょっとしたミステリー要素も入ってくるので、読む速度が加速した。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2018年9月1日
- 読了日 : 2018年8月31日
- 本棚登録日 : 2018年6月23日
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