恋多き青春時代、退職、身近な死など、テーマ別に編まれた近・現代の短歌の解説集で、著者の自作も多数交え、個人的な体験を通して著した随筆でもある。
歌の解説を読むと、ああなるほどと感心することも多いが、一読した時に感じる歌の持つ勢いのようなものは削がれる気がする。音楽の良さを言葉で解説するのに似ているかもしれない。
栗木京子、馬場あき子、宮柊二などが印象に残るが、 一首あげるとすれば最後に上げられた斎藤茂吉の歌、「いつしかも日がしづみゆきうつせみのわれもおのづからきはまるらしも」。
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- 感想投稿日 : 2019年3月17日
- 読了日 : 2019年3月15日
- 本棚登録日 : 2019年3月17日
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