紙の本で読了。
初恋の人を追って、田舎からロンドンの社交界へやって来たヘンリエッタ。舞踏会で見事に振られ泣いていた時、伯爵デベンが女性にハメられているところを目撃してしまう。思いがけずデベンを助けたヘンリエッタはその女性に目の敵にされ、デベンはお礼にと助けの手を差し伸べる。倫理観ゼロの母親のために、とんでもない曲者に育ったデベンだが、貴族の娘にない純粋で知的な会話に魅了されていく。始めにただの田舎娘と蔑み最悪の印象を与えてしまったデベンが、自分の気持ちを悟られずにヘンリエッタの方から想ってもらおうと、あの手この手を捻り出す必死な様子が面白かった。
結婚の許しをもらいに、ヘンリエッタの父を訪ねたデベン。学者らしい方法で娘の素晴らしさを教え、デベンをコテンパーにやり込めたお父さんが素晴らしかった。あーだこーだ偉そうに言いつつ、ヘンリエッタとの結婚生活を密かに想像するデベンは良かったが、大体において、拗れまくってるデベンを楽しくほくそ笑う一冊でした♡
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年9月10日
- 読了日 : 2020年9月10日
- 本棚登録日 : 2020年9月10日
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