読書のちから

著者 :
  • 亜紀書房 (2020年11月25日発売)
3.92
  • (10)
  • (19)
  • (3)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 261
感想 : 11

雨の音と読書は相性が良く、するすると…読めない!
というか、するすると読めるのだが、読み込むのは簡単ではなかった。若松さんの選び抜かれた言葉に心酔するも、これはそれでどういうことだ?と読み返すこと幾たびか。

いくつか、すーっと入ってくる文章に出会った。うちのひとつ。

---人生に「答え」などない。このことは誰もがどこかで感じている。しかし、そのいっぽうで「答え」がないという不安に耐えることもできない。
 私たちに必要なのは、ありもしない「答え」めいたものではなく、たしかな人生の「手応え」なのではないか。---P69より

また、「十読は一写にしかず」(P105)との言葉もあった。むつかしかったけれど、素敵だった文章、心にひっかけておきたい文章含め、付箋したところを今度、書き写してみよう。

充実の、手応えのある読書であった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年9月4日
読了日 : 2021年9月4日
本棚登録日 : 2021年9月4日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする