8時間睡眠のウソ。

  • 日経BP (2014年1月22日発売)
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感想 : 3
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毎月レンドルミンを処方してもらわないと、中途覚醒が激しいバリバリの不眠症だ。だからというわけでもないのだが、昔から睡眠には興味があって、いろいろな本を読んできた。近年はいろいろと研究も進み、過去の定説や都市伝説が否定されたり裏付けられたりしているとのことで、話題の近著『8時間睡眠のウソ』を読んでみた。

川端裕人の素人臭い語り口が安っぽいものの、20年来の研究に裏打ちされた三島和夫の説明にはなかなか説得力がある。中でも目から鱗が落ちたのは「『よく眠った』という印象と、実際の睡眠の質は関係がない」という話。深く、長く眠れていることが(脳波などで)計測できていたとしても、眠った本人がよく眠れなかったと感じることは稀ではないらしい。逆に言うと「よく眠った」という感覚が一体何者なのかは、現代の科学ではまだ判っていないらしい。不眠症は睡眠の問題である可能性もあるが、心の問題(端的に言えば思い込み)である可能性もあるとのことで、なるほど思いあたる節もあるので、少し意識を変えてみようかと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 自己啓発
感想投稿日 : 2015年2月19日
読了日 : 2015年2月19日
本棚登録日 : 2015年2月19日

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