たったいま読み終えました。
心の底の底が凍えるような、
一年に200冊の本を読んでも3度出会えるかどうかわからないほどの感動に、この7巻で出会えたことを、
とてもうれしく思います。
今、厳粛な、そして静謐な気持ちで、指の先まで満たされています。
7巻の最後のほうでは、
登場人物ひとりひとりの思いが、じぶんの心からあふれてしまうほど、
絶えず大量に注がれてきて、
涙もページをめくる指も止められずに、
ただただ読み続けることしかできませんでした。
全部を知った上で、
もう一度最初からゆっくりゆっくり読み返したいです。
細かい表現まで味わい尽くしたいです。
この作品のすばらしいところはたくさんあるけれど、
一言で表現するならば、
読書の喜びをすべて詰め込んだ作品である、と言うことができると思う。
特筆すべきはユーモアとシリアスのバランスのセンスです。
翻訳児童書に領域を広げてみて本当によかったと思わせてくれた、
その2作品目です。
1作品目はゲド戦記。
自分の一生をかけて読み続けたい大事な作品になったとともに、
発売の同時代に読み、
一代ブームを巻き起こしたそのど真ん中を自分が生きられたということをしあわせに思います。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
本
- 感想投稿日 : 2011年11月26日
- 読了日 : 2011年11月26日
- 本棚登録日 : 2011年11月26日
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